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ヴェンジェンス製作記第5回目。
胴体編上肢編下肢編武器編に続いて完成編です!

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・塗装について
 今回は固定ポーズなので陰影を強調して塗ってみました。可動モデルだと出来ないので
 貴重な機会です。
 基本的にはAFV的な塗装法です。

・基本色
 下地:ほとんど黒みたいなブラウン
 本体色(緑):フィールドグリーン+ホワイト+ブラック
 関節等:スーパーアイアン+ブラック+ブラウン

 本体色は彩度をグッと落とした後、明度を変えたものを4段階用意しました。
 下地色を吹いたのち、天頂面が一番明るく、底面が一番暗くなるように吹きつけ。
 一番明るいハイライト色は極一部のみ吹きつけています。
 垂直面はブロック単位で上下方向にグラデーションをかけています。
 関節色も明暗2色使っていますがほとんど意味はなかったっぽいです。
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・ウェザリング
 褪色表現:
  油絵の具を点付けして伸ばすことで部分的な色ムラを付けました。
  1/72なのでできるだけ細かくしています。
  陰影に合わせて使用する絵の具も使い分けて明暗を強調しました。
 色剥げ:
  エナメル筆塗りだと線が太くなり過ぎて難しかったので、色鉛筆点描で行いました。 
  色鉛筆は手軽で良いのですがエッジに乗りにくいのが難点です。
 砂埃:
  足元の砂埃の表現はパステルを削って擦りつけました。
  市街戦のイメージでコンクリートっぽい色にしてみました。
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・グラインドブレード
 グラインドブレードの刃は赤熱化しているイメージで鍛冶屋の画像を
 見ながら塗ってみました。
 全体に蛍光イエローを吹いたのち先端にかけて蛍光オレンジ→蛍光レッドで
 グラデーション。
 当然もろに蛍光色!って感じなんですが、スケールなりの表現も思い付かないので
 そのままにしています。
 カメラで撮ると実物より赤みが減ってオレンジ寄りに写っています。

・発光部
 目や各部の発光部はハセガワフィニッシュシリーズの蛍光レッドとクリアーレッドを
 重ねたものを貼りました。
 本体の影色との対比もあって良いアクセントになりました。

 撮影時にブラックライトは使用していませんが、少し発光した感じに
 写っているので良かったです。
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そんなこんなで連載はこれにて終了です。
私なりの考察・作り方を自由に書かせていただきましたがいかがだったでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
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ヴェンジェンス製作記第4回目。
胴体編上肢編下肢編に続いて武器編です。


・左手

UAM-10Aの指は中指から小指が一体化された3本指です。
キットでもそんな感じですがモールドが甘いので、人差し指と他の指と分離することにしました。

左人差し指は伸ばした状態にしたいので、2mmプラ角棒を削って新造です。
まず関節を完全に伸ばした状態でアウトラインを作ります。
その後、関節の背側に切り込みを入れて少し曲げ、隙間に楔状に削ったプラ板を差しこんで接着、乾燥後に関節部分を掘り込みました。

親指は付け根を1mmアルミ線で接続して少し斜めに取り付けました。
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・右手

こちらの人差し指は曲げた状態にします。
曲げた指を作り直すのは面倒なので、キットの人差し指を切り離してパテで修正。
また、指の先端は親指と接する部分が欠けているのでここも修正しました。
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手首の軸は左右とも少し下向きに角度を変更して、銃と前腕が平行になるようにしました。
左手首軸は短く削り過ぎたので丸棒で作り直してます。

せっかくの人型ロボなので、手や指の動きで表情が出るかなーと思いながら作ってます。
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・URF-15 VALDOSTA

トリガーガードとトリガーが省略されているのでプラ板で追加。
トリガーガードはプラが軟らかめなエバーグリーンのプラ板を曲げて作りました。
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グレネード下ガードの窪みを開口したり、丸モールドを1mmベアリング球で追加したり。
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・TANSY RF12

ヲ気楽工房さんのガレージキットです。
レジンパーツを中心にステンレス製エッチングパーツや金属線各種が付属するマルチマテリアルなキットでワクワクします。
アルミ線・銅線を綺麗に曲げるのに少してこずりました。
塗装前にどこまで接着するか悩みます。
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マズル部分は側面に穴を開けてから4mmドリルで銃口を開けました。
加工中は今にも割れそうでドキドキでした。
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・グラインドブレード

今回の目標の一つは「スタンド無しで自立させる」です。
なのでグラインドブレードは展開ギミックを無くしてとにかく軽量化!です。

各部のリベットはAC本体と違って金型の開く方向は「凸状」となっています。
凸リベットは武骨で荒々しい印象があるので、グラインドブレードに良く似合っています。
ただ、スケール的な問題と垂直面にも凸リベットを植えるのは大変なので凹モールドにすることにしました。
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AC本体では0.4mmドリルで掘って装甲板のボルト止め表現としましたが、グラインドブレードに装甲は施されていないだろう、ということで凸モールドは削って針で打って小さな凹リベット表現としてみました。
フリーハンドで打っているので結構ずれていますが、まあバレないだろう…。

垂直面の「線状」のモールドは毎度のごとくシアノン+ベビーパウダーで埋めてから針を打ってます。

パネル状の凸モールドは削り落したものの、やっぱり思い直してプラペーパーで再生してます。
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見えない部分はとにかくくり抜いて軽量化しました。
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バレルジャケット的な円柱は側面のモールドが特に浅いのでドリルで深めに掘り直しました。
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上部に肉抜きされている部分が露出しています。
なるべく重量増加は避けたいのですが、ここは目立ちそうなのでプラ板で塞いでいます。
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6本あるチェーンソー部分は塗装後に組めるように刃の一部を切り欠きました。
そしてひたすら軽量化。
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刃はパーティングラインを消したりエッジを立てたりしましたが、作業量の割に全然変わった気がしないよ!
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付け根側の合わせ目は結構段差ができるので丁寧に処理しました。
6本あるとなかなか手間です。
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接続アームも地道に合わせ目を消します。
グラインドブレードが地面に着かないよう浮かせたいので、可動軸の横に1mm真鍮線を打って回転止めとします。
白いプラ板はやり直した跡です。
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AC本体との接続部にあるトラス部分は側面のダボが丸見えなので、削り取ってから1.2mmプラ板で作り直しました。
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配管部分は一部角張っているので削って丸くしました。
重なりあった部分が食いこんでいますが、ここを直すには丸ごと作り直しになりそうなので見なかったことにします。
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・サブアーム

OW使用時はサブアーム先端に右手武器を接続するようになっています。
で、気になるのがこの武器との接続部分。
キットでは板状の部品に付いたコの字型の部分に銃のグリップを通して固定する形になっていますが、ゲーム上では板状の部分のみでグリップと接続されています。

一体どんなメカニズムだ?
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指のないロボットアームといえば国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームだよね!ってことで、ISSロボットアームの手に当たるエンドエフェクタと把持部を参考に妄想を広げていきます。
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板というかエンドエフェクタは左右に固定用のラッチを追加、中央上部にターゲット捕捉用のカメラとライトを追加しました。
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把持部側は悩んだ末、エンドエフェクタと同じパーツを銃の後部に付けてみました。
中央に把持用のシリンダと上部にグラップルターゲットを追加しました。
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こんな感じでエンドエフェクタのカメラでターゲットを捕捉して中央のシリンダと左右のラッチでガチッと結合するんだ!と妄想しながら作ってみました。
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グラインドブレードはひたすら削った結果、13%の軽量化に成功しました!
…が、やっぱり自立しないので以下追加工作です。

スタンド無しで自立させるため、下半身は固定することにしました。


・股関節
回転防止に0.5mmピアノ線を打ちました。
プラ側の強度が無いので、塗装後に接着した方が良さそうです。
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・左膝装甲板

後方への転倒防止に内部をくり抜いて0.5mm板ナマリをぎっしり詰め込んでみました。
胸部と右膝装甲部分にも錘を詰め込んでいます。
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で、グラインドブレードの軽量化と本体の錘追加で自立できました。
やったね!

グラインドブレードは地味が作業がずーと続いていましたが、組み上げるとかなりの大迫力で苦労が報われた感じです。

後は塗装…の前に表面処理だ!
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ヴェンジェンス製作記第3回目。
胴体編上肢編に続いて下肢編です。


・腰部

 装甲板断面の強化ガラス部分はパーティングライン処理後プラペーパーで再生しました。
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・後部装甲板

 後部に付く増加装甲です。
派手でカッコ良いのですが、位置的には一番被弾率が低そうなので、装甲板ではないのかも?とも考えます。他の装甲板と違って分厚いしエッジも丸いし、表面になんか窪みもあるしなあ…。

 イマイチ考えがまとまらないので、中空装甲として裏側をエポキシパテで埋めて、開きそうな感じにディテールを入れています。
また裏面のエッジも表面と同様に丸く処理しました。

 あとで思いましたが、装甲ではなく追加ラジエーターとして作っても面白かったかも。本体と離して設置してる理由にもなるよなあ。
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・大腿前面装甲

 3枚の装甲板を重ねた形状ですが、1パーツのためそれぞれの隙間が埋まっています。
ACVは中腰の姿勢が多いので、ここの隙間をしっかり掘っておくと見栄えが違うハズ!
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・エッジ加工

 1/72なので各ブロックのエッジはシャープにしたいところです。
細かな部分はプラ小片に紙やすりを貼りつけて削りました。
特に下肢は細かなブロックが多いので、丁寧に処理していきます。
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・ボックスブースター

 この部品は左右の合わせ目に少し段差が生じるようです。
上下面のモールドをそのままで処理するのは大変なので、一旦平らに削ってしまった後、プラ板で元々あったモールドを再生しました。

 側面の手すり状の部分は0.3mm金属線で作り直しました。
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 後面のノズルは分厚い必要はなさそうなので、薄くシャープに削りました。
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・旧ハンガーユニット

 大腿部下部につく長方形のボックスは説明書にて旧ハンガーユニットであることが明かされました。

 現在は装甲として残しているということですが、デッドウェイトにしておくのも勿体ないので、マガジン装填装置を作ってみることにしました。
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 マウント部分は肩ハンガー用の部品を加工してマガジンを挟めるようにしました。きっとミグラントお手製の改造品なんだろう。
マガジン2個のために大仰な感じですが、まあデッドウェイトよりはいいか。

これでマガジンリロードの再現だ!と思ったら、ACVではリロードが無いという…。
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 下腿外側部ですが、前面に開口部があるのは不安です。そこで可動式ルーバーのつもりでスジボリを入れてみました。
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 少し奥まった部分なのでガイドテープが使えず、フリーハンドで掘ってスジボリが曲がってしまうと修正に手間がかかりそうです。

 そこで丁度良い大きさの平刀を押しつけてアタリを入れてからライナーチズルで掘りました。
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 市販品にない半端な太さの平刀はリューターの軸付砥石で削って自作しています。

 三木章刃物のパワーグリップは1本500円なので揃えやすいです。

 右端はクレオスのMr.精密彫刻刀用替刃。工具箱に優しい小サイズですが、1本800円とやや値が張るのが難点です。
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・追加ブースター

 ノズルが下を向いていて、足首装甲がもろに焼けそうなのがとても気になります。
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 そこでノズル基部に2mm三角棒を薄切りにしたものを2枚貼りつけてノズルの角度を変えてみました。
これで安心して吹かせられます。
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・脛左右ブロック

 裏側が肉抜きされています。ほとんど目立たない部分ですが、大した手間もかからないのでエポキシパテで埋めました。
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・左膝装甲板

 展開時に上面からせり出す装甲部分は、収納時では省略されているので、一旦くり抜いてからプラ板を入れてみました。
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 表面はヒンジ部分の隙間がすこし気になったので、プラ板を貼って狭くしました。
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 裏側の肉抜き部分はエポキシパテで埋めました。
側面は抜きの都合上段差で処理されているのでスジボリを入れます。スジボリと肉抜きが重なっていて数もあるので少々面倒な部分です。
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・足関節

 側面のモールドはパーティングライン処理後、プラペーパーを1mmポンチで抜いたものを貼ってみました。
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・足首装甲板

 ここの装甲板は右胸部や左肩のものと比べて中途半端に分厚いのが気になります。
バイタルパートではないので、右胸部のよりも薄くて良いんじゃないかと。
中空装甲なら逆にもう少し分厚くしたいところです。
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 裏側の肉抜き部分はほとんど見え無さそうなので、下縁だけプラ角棒を貼りつけました。
…が、その後全体を薄く削ることにしたので結局エポキシパテで裏打ちしました。
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 左右の板は結局、表面を削って薄くすることにしました。表面の段差や面取り(C面)は無くして単純な形状に。

 表面は他の部分と合わせて表面に装甲パネルがボルト止めされてある感じにしました。
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 前面の厚さはそのままです。面取りはいらない気がするので、WAVEの1mmプラ三角棒を張り付けて直角にしました。初めて使いましたがこういう部分の修正には便利かも。
線状のモールドは埋めてリベット状に掘り直しです。
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・足部

 前足部の関節部分ですが、左足の左側のみパーティングラインのところがなぜか段差になっています。
カンナがけしてみたら段差だった、と後で気が付いたのでモールドごと削ってから、プラ板で再生しています。
ここは左足のシールドで隠れるのでパーティングラインに触れずにそっとしておくのが良い気がします。
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 スキッド状の足底部分は前後ともにけっこうヒケがあるのでパテで丁寧に処理します。
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 側面の面構成が細かく、エッジ出しになかなかに細かい作業が要求されます。

・側部アウトリガー

 アグニと共通する一番の悩みどころがここの肉抜き処理です。
なるべく手間をかけずに綺麗に処理するにはどしたものか。
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 悩んだ末、エポキシパテで埋めてスジボリをすることにしました。プラよりも柔らかめのパテを使えば上手くフリーハンドでスジボリできるかかなーと。
パテはWAVEのエポキシパテ(軽量タイプ)です。

 瞬着は併用せずそのまま充填。表面を平にした後、プラとパテの隙間にナイフの刃先を入れて、プラ側をガイドに慎重に掘りました。

 サフを吹くのがちょっと怖いレベルですが、イチからスジボリを入れ直すのも面倒なので、こんな方法はどうでしょうか。
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 これで本体は完成です。
あとは手と手持ち武器とグラインドブレード。
もうちょっと続きます。
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作成記を書かせていただくことになりましたLLたまごです。
手が遅いのでいつになったら完成するのか分かりませんが、最後までお付き合いよろしくお願いします。

今回の製作はヴェンジェンスです。
かなりのパーツ数ですがじっくり楽しみたいと思います。


○準備

・参考資料

 ゲーム画面のモデルと公式設定資料集表紙のモデルでは細部がわりと違いますが、今回は主に公式設定資料集の表紙モデルを参考にしています。
ただCGモデルのディテールを徹底再現するのは相当に大変なので、今回は参考程度にしています。
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 アーマードコアVはミリタリー寄りのデザインなので今回は現用AFVのイメージで作ることにしました。
とりあえず手元にある資料をあれこれ見てイメージを膨らます。
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 1/72スケールなので、同じく1/72AFVのキットを横に置いておくと、パーツの厚みやエッジの処理等が感覚的に(というか指先的に)分かりやすいかなーとか。
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・リベット

 今回一番悩んでいるのが各部のリベット表現です。
気になるのは大きく2点。


1.「リベット」なの?

 各面隅の凹モールドはなんだろうか?という疑問です。
リベットっぽく見えすが、初期の戦車のように装甲板をリベットで結合してるってことはないだろう、と。
でも本体表面に装甲パネルをボルト止めしてるようにも見えないしなあ…。

 ゲームCGではもっと細かいリベットやパネルラインが描かれているので、どんな構造なのかなんとも解釈に悩むところです。
結局よく分かりませんが、以下では便宜上「リベット」と表記します。


2.金型の都合上

 金型で成形しているため仕方ないのですが、パーツの方向によって凹リベットの形状が違っています。

1)金型の開く方向の面は「点状」
2)斜めの面は「涙滴状」
3)垂直面は「線状」

2)は無理やり点状のモールドとして入れられている感じで見た目が良くありません。目立つ部分は要修正です。
3)はむしろ割りきって初めからマイナスモールドとして入れらているようです。

画像の矢印のところは凹モールドが頭部バルカン風になってしまっているので、修正したい部分です。
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右肩の頭部ミサイルポッドですが、

(1)の外側面のリベットは綺麗な「点状」です。
(2)の後面は全て「線状」のモールドになっています。外側面との表現の違いが少々気になります。
(3)の上面には何もありませんが、本来(1)と同様に「点状」のモールドが入っている部分だと思われるで追加したいところです。
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 足首の装甲板は全周に「線状」のモールドが入れられています。SFメカとしてはこれはこれでカッコ良いのでアリな気もします。
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 実はすっかり忘れていたオーバードウェポン。
こっちは一転して全面凸リベットです。
ええ!? なんで??

 キャラクター性・異質性の表現としては合ってるのでOKでしょうか。
ただかなりオーバースケールだし、パーティングラインの処理を考えるとなあ…。
うーん。
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ってなことを考えながら製作開始です!

○製作
・頭
 分厚いアンテナが気になるので、半分くらいの厚みに削りました。
頭頂部に大きめなヒケがあるので、ラッカーパテで処理。
エッジをもう少しシャッキっとさせたいので、モールドをつぶさない範囲で面だしを行ってます。

前述の頭部バルカンはシアノン+ベビーパウダーで埋めています。
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・やすり板

やすりがけはT字のアルミ棒(幅1.5cm、長さ8cm)に紙やすりを貼りつけて行っています。
貼りつけは仮止め用のナイスタックリムカを使用。削り中には剥がれず、交換時にペロッと剥がれる適度な粘着力で超便利!
400番・600番は大きな面も小さな面も基本的にこれで処理しています。
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・リベット

 斜め面のリベットが涙滴状になってしまっています。
全部修正するのは大変なので、気になるところを埋めて掘り直しました。
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・ジェネレータ

 胴体後部のジェネレータ下部はリベットが線状になっているので埋めました。
また、合わせ目に一部隙間ができるのでメッシュ部分を埋めないように丁寧に修正します。
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・ジェネレータ上部装甲板

 ジェネレータ上部に覆いかぶさっている装甲板です。整備時は前方にガバッと開くのだろうと考えると、前側に付いている凸モールドはヒンジのハズ。
装甲板にめり込んでいる部分はカットして、プラ板を内面・上面に継ぎ足ししました。
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・ジェネレータ側部装甲板

断面の角度がなんだか気になったのでプラ板貼って修正。
ここと上部装甲板は一枚板っぽいのでリベット状のモールドは埋めました。
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・ブースターブロック

ジェネレータ横のブロックです。側面から装甲板を貼っているんだろう、ということでスジボリを追加しています。表面の窪みは良く分らないのでプラ板で埋めました。

上部の突起物はつり上げ用のリングのようなのでピンバイスで開口して、ナイフと針ヤスリで整えました。
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・逆流制御モノリス

 胴体上面左後部に付いてる逆流制御モノリスですが、根元からもげそうで不安なのでベルトで固定してみた。
クランプは1/72AFVのものをそぎ落として移植。ベルトはイエローサブマリンのプラストライプです。
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・アンテナ

アンテナはかなり太いので0.3mmピアノ線と真鍮パイプで作りました。
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・ブースタノズル

 ノズル断面の厚みが気になるのですが、結構分厚いし六角形なので内側を削って薄くするのは難しそうです。
そこで今回はデザイン画を参考に断面にスジボリを入れて2重構造にすることにしました。
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 こういった断面のスジボリには両針型のスプリングコンパスを使っています。
少し長くした片側の針をパーツ側面に引っかけて、ガリガリ平行線を引きます。
 ただ、今回はパーツが小さい上ABSなのでアタリ程度の線しか引けませんでした。
結局ナイフ・ケガキ針・雲母堂の0.2mmライナーチズル、0.3mmカッターノミを使って地道に掘りこみ。
交点は慎重にナイフやノミの押し掘りで整えます。
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 首元と胸部先端に付くセンサー的な何か。
左肩口の汚染計測器と同じようなものなのかな?

先端を2mmピアノ線に交換しました。
エッチングノコで切り込みを入れて、ナイフ・ライナーチズルで溝を掘って埋め込みました。
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・リコン射出装置

 リコンユニットを打ち出すのに角度固定では困るので、斜め上方を向くように回転機構を設けます。
基部はコトブキヤの丸ノズルを組み合わせ、斜めに削って本体に合わせました。


・前部ドーム

 前部上面につくドーム状の部分は後付けの装置のようです。
一番装甲の厚い部分に穴を開けて配線を通すことはしないだろう、ということで首元まで配線を伸ばしてみました。
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・右胸部装甲板

 この装甲板表面には何か棒状の装置が付いています。金具に載せてあるだけって感じですが、何に使うものなのか?
両端が針状になっているので、ピトー管とかDBSS(ディ・ブリーフィング補助装置)みたいなプローブっぽい?
汚染度計測器の本体なのかも。

 キットでは装甲板と一体化しているので、真鍮パイプと金属線で新造。
真鍮パイプは新撰組の超極細真鍮パイプセットが便利です。

 装甲板の固定具はプラペーパーを丸めて貼りつけました。
切り欠き部分はシャープにしたいので、先端を研いだマイナスドライバーをサクッと突き刺して切りました。

 この装甲板はかなり厚みがあるので、表面に装甲パネルが貼ってあるものと解釈。
表面のエッジ部分と装甲断面にスジボリを追加、リベット状の凹モールドを修正して装甲パネルがボルト止めされている風にしました。
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・左胸部装甲板基部

 なんだかこの部分だけ他と雰囲気が違います。びっしり入ったパネルラインとリベットがAFVというより航空機の薄い外板のような印象です。
埋めてしまうか、そのままでいくか…。

装甲板としての機能は無さそうですが、左右の重量バランスを考えると、ここは軽く作るしかなかったのかも。
空間装甲的な役割くらいにはなるか?とか色々妄想します。

…で悩んだ末、結局ほとんど埋めてしまいました。
上・下面にもモールドを追加しています。
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・左胸部装甲板

 左胸に突き出ている巨大な装甲板ですが、内側・上下の断面角度が気になるので、プラ板を貼って修正しました。

 断面の修正のため一旦表面のモールドは削ったので、上下・中央にある突起部分は後で作り直しています。
少し大きめのプラ板を貼った後、形状を整えて最後に中央の溝を掘ります。

 突起中央の溝は.幅03mmに削りましたが、いきなりスジボリをカッターノミで広げると左右にずれやすいのでちょっとひと手間。
ナイフで切り込んでスジボリを入れ、目立てやすりで任意の太さまで広げてからカッターノミで整える感じで掘りました。
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・窓

 装甲板の上部開口部に窓ガラスを入れたい!ので、まずマスキングテープを表に貼って裏からナイフを入れて切り出しました。
これをアタリに透明プラ板を切り出して、あとは慎重に削ってサイズ調節です。上下の断面は垂直ではなく角度が付いているので目分量で削ります。

で、合わせてみると下にわずかに隙間が…。寸法より断面角度に問題があったようです。
作り直してもピッタリ合う気がしないので、窓枠を付けて誤魔化すことに。

 窓枠はプラストライプを0.2mmほど内側にはみ出させて貼りつけ。少し薄いので2枚重ねで貼っています。

で、透明プラ板をはめてみると…ああ、何とかなりそうです。あとは透明プラ板の断面を装甲色で塗っておけば問題ないだろう、きっと。
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・左胸部ライト

 装甲板の下部開口部はライト用に開けられた部分のハズ…ですが、前から覗くとライトの位置が合っていません。
なので、ライトの取り付け部分を底上げして開口部と合うようにしました。

 ライト基部はあえてぞんざいな感じで延長しています。後で裏側にコードを追加しようかな。

また、胴体は左右と中央が別ブロックに見えるようにスジボリを追加しました。フリーハンドで入れたので後で修正が大変かも。
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くみ上げるとこんな感じ。
胴体はこれで完了です。
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どうも皆様お久しぶりでございます、ORCA旅団広報部ことkrytronです。
今回はブルーマグノリアのコア『C03 Malicious』の制作記事を掲載させていただきます。

キット化されるのになぜ?と御思いの方が大半でしょう。
実は私以前からブルーマグノリアを立体化しようと色々パーツを制作したのですが
予想以上に早くキット化の告知が来てしまったんですよ・゜・(ノД`)・゜・
しかも来春とか言いつつ2月に発売って・・・リアル『騙して悪いが』を喰らうとはorz
何とか意地でコアまでは完成させましたが、どうしたものかと思っていたところ
ネストで記事にしてもいいよ、と許可をいただきました。

マリシアスコアの他に、今回は資料集「アーマードコア・ヴァーでヴィクトデイthe After」
に掲載されていたゲーム未登場の改装マリシアスコアも再現させていただきましたのでよかったらご覧下さい。



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こちらが自作したマギーコア。
ゲーム画面ではかなりシャープな仕上がりのコアでしたが、もう少し全体的にボリュームが
ある方が他のパーツと合わせやすいと思ったので、ACVDの初回限定盤のフィギュアを
ベースに製作しました。・・・決してらくだからではありませんよぉ(震え声
具体的にはコア中心部の高さを3mmほど上げ、コアの全長は2mmほど縮めました
これによりゲームでのシャープさも残しつつ力強い感じに仕上がったと思います
そのほかのパーツもこの変更に合わせて若干修正しました。


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基本はプラ板の積層で、コア中心部のみある程度箱組したものにプラ板をゲージに
エポパテを盛っています
しかし毎回図面は書くんですが、その通りに作れたことがほとんどないんですよねぇw
なかなか難しいものです


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フィギュアとの比較
まだ全然途中なのでわかりにくいですねw


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ほぼコアの形が見えてきたところ
自分の制作スタイルは『大体で作って微調整』なので結構荒削りな感じです
さぁちょっとイジってからディティールアップ、コアできるのももう少しだ!!

ーーそしてこの数日後、ブルーマグノリア発売の告知を受けました・・・
あの時の衝撃は忘れられませんよ(*´Д`)=3


ここから急遽方向転換し、ゲーム未登場のコアを制作することに
・・・これくらいやんないと完全劣化になりますしねρ(・ω・、)
(まぁ、本物と比べること自体愚かですがw


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こちらがゲーム未登場の改装型マリシアスコア
資料集に掲載されている絵はゲーム画面とは結構違うので
私個人の解釈で若干変更を加えております。


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ブレードセンサーや追加装甲は気持ち大きめに制作しています
特に背部の追加パーツは大型化し、ゲーム画面で前後に伸びた
コアとのバランスを取っています


さぁ2月に製品版とこの作品を並べられるのが待ち遠しいですねぇ(泣
これにめげずにガンガン作品作っていきますよ!!
駄文にお付き合いいただきありがとうございました!

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